投資信託で儲かるか?

さて、肝心の「儲け」についてお話していきましょう。投資信託で儲けるためには、大きく2つのパターンがあります。ひとつは投資信託の「値上がり益」です。その文字の通り投資信託を購入したときより高く売って儲けを出します。
ある投資信託の値段(基準価格)が11000円の時に11000円分買い、1万2000円の時に売れば、差額の1000円は値上がり益となるわけです。(別途税金や手数料もあります)
もう一方は、投資信託の「分配金」です。投資信託の運用が順調で利益が出たら、その一部が「分配金」として定期的に受け取れます。しかし、利益が出ていない際でも、分配金を出すことがあります。実は無理をしているのですが、これは元本払戻金(特別分配金)といいます。
先ほどの1000円値上がり益が出たファンドであっても、500円を分配金として支払うと、その分基準価格は下がるので、値上がり益は500円になります。ですから、どちらも1000円儲かることに変わりありません。ただ、分配金の金額に注目してもあまり意味がないのです。
投資信託とはこんな感じです。また、どの投資信託を選ぶかもポイントです。世界中の投資対象に分散投資できますが、いったい何に投資をしているのかわからないのでは不安です。実際に投資信託を構成するのは「株式」と「債券」という2つの資産です。ただ、自分で株式や債券に直接投資をするのではないので、深い知識はあまり必要ないでしょう。
いずれにしても、投資信託を選ぶ時のポイントとなるのは手数料です。そして、日本株や外国株に投資する商品なら攻める投資、債券に投資する商品なら守りの投資だと覚えておくことです。