投資信託のしくみ
一般的に投資をする場合は、どんな金融商品を買うか、それをいつ買うか、どれだけ買うかなどの要素を自分で決めなければなりません。それが投資信託なら、すべての要素の判断を専門家に任せることになります。まずはおおまかにこうしたイメージを持ってください。
いろいろある金融商品ですが、その中から投資信託を積み立て投資に選ぶのは、まずは堅実な投資となります。投資信託は積み立て投資のしくみとの相性がいいのがメリットで、投資信託ならコツコツ積み立てるという資産形成には適しています。
投資信託は、世界中のいろいろな投資を対象にして少額から分散して投資できる特徴があります。多くの投資家から資金を集めるので、ファンドというのは「大きな資金」になります。この大きな資金を使っていろいろな投資先で運用します。1人の出資は少額でも、分散投資が効率よく実行できます。
投資信託の運用は、いくつかの会社が役割分担して成立しています。その会社を専門家集団と表現しており、投資信託を販売する販売会社、投資信託を作る運用会社、お金を管理する受託会社に分かれます。
投資信託の販売をしているのは銀行や証券会社です。詳しく言えば証券会社や銀行、郵便局（ゆうちょ銀行）などの金融機関です。これらをまとめて販売会社としています。販売している内容は同じではなく、販売会社によって、投資信託の品揃え、購入時手数料も異なる場合があります。
つまり、どこでも全ての投資信託を買えるということではないわけです。従って、投資信託を買う際には、販売会社のことを事前に調べておく必要があるのです。
運用会社は、投資家から集めたお金の運用方針を決め、実際の運用指示をします。受託会社は、信託銀行が運用会社の指示で実際の売買、運用、管理をします。信託銀行と運用会社が独立しているので、お金は守られ、ルールに従って投資信託が運用されるのです。